
国際NGOオックスファムは、地球の限られた資源の中で、飢餓をなくし、世界中のすべての人に十分な食料を保障されることを目的として、「ゼロ・ハンガー・チャレンジ」を立ち上げる、とした国連事務総長の表明を歓迎します。
この挑戦は、子供の栄養失調を削減し、何百万人もの人々の貧困からの脱却に成功した、ホスト国ブラジルの「ハンガー・ゼロ」政策にならっています。
「毎晩空腹のまま眠りにつく10億人近くもの人々に対し、恥ずかしいほど議論の進展のないサミットをみると、パン・ギムン国連事務総長の表明は歓迎すべき希望の光です。すべての人々に提供できるだけの食料を世界は生産しているにもかかわらず、今日、飢餓に苦しむ人の数は1992年にリオに世界が集ったときよりも多いのです。
ブラジルは、飢餓と闘うことを優先事項とするビジョンを政府がもち、政府がコミットメントを確かにすることで飢餓を克服できるということを証明しました。「ハンガー・ゼロ」は、子供の栄養失調を約3分の2削減し、2800万人もの人々が貧困から抜け出すことを支援し、何百万人の人々の生活を変えました。
小規模農家(とくに、女性の小規模農家)への取り組みは、増加する人口と食料の問題解決には最大の可能性を秘めています。こうした取り組みが成功には必要不可欠です。
「ハンガー・ゼロ・チャレンジ」は、リオ+20が生み出した、食料に関する初めての大きな取り組みで、私たちはこのチャレンジの立ち上げと、それが女性を中心に据えていることを歓迎します。しかし、これは、現状確認の域を出ないサミット合意における行動力の欠如と対照的です。リオ+20は、小規模農家への支援という小さな提案でさえ、最終文書から外されるという結果に終わりました。また、飢餓を終わらせない限り持続可能な開発はありえないということを確認することにすら失敗しました。」
(バーバラ・ストッキング:オックスファム)
オックスファムは、各国首脳に対し、食料システムの改革を、経済成長と金融危機と同様に、国際社会の最優先事項とすることを呼びかけています。
注記
1. リオ+20で発表されたゼロ・ハンガー・チャレンジは、すべての人に食料を保障し、2歳以下の子供の成長を妨げる要因を排除し、持続可能な食料システムの構築、小規模農家の生産性と所得の倍増、廃棄削減、責任ある消費の保障を目指しています。
詳細はZero Hunger Challenge(http://www.youtube.com/watch?v=RISVFg2a-Pw)をご覧ください。
2.2003年に開始したブラジルの「ハンガー・ゼロ」政策は、貧困と飢餓の削減を目的とし、小規模農家と家族経営農家への支援などを含む、貧しい家庭への現金支給プログラム「ボルサ・ファミリア」、一部の人たちへの食事の無料提供、49の関連イニシアティブにより構成されています。
ブラジルの貧困と飢餓に対する取り組みに関する評価については、こちら(http://www.oxfam.org/sites/www.oxfam.org/files/oxfam-rioplus20-case-study-brazil-jun2012.pdf)をご覧ください。
3. 公立学校の生徒(4500万人以上)向け学校給食の30%を小規模農家から購入することを義務付ける、ブラジル「ハンガー・ゼロ」政策の一つの側面に焦点を当てた、ロイターとオックスファムの映像集はこちらをご覧ください。
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