オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

国際女性デーに向けて ― アニー・レノックス


3月8日の国際女性デー(国際婦人デー)に向けて、英国ではオックスファムを含むさまざまな国際NGOを含む「EQUALS」というコアリションが結成されています。

その活動の一環として、スコットランド出身の歌手で、以前からオックスファムの親善大使としてジェンダーやHIV/エイズの問題について啓発活動を行ってきたアニー・レノックスが、以下のすばらしい言葉を新聞に寄せていますのでご紹介します。

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オックスファム親善大使、アニー・レノックス
ⒸAlex Grace/Oxfam


私は、驚き、失望し、怒りを覚える。人類が月に行き、この星に住む誰とも瞬時にインターネットでつながる時代になっても、男女間の平等が実現していないという事実に。

統計を見れば、誰もが現実を思い知るだろう。世界中で、ジェンダーに基づく暴力によって命を落としたり障がいを負ったりする出産適齢女性の数は、ガン、マラリア、交通事故、戦争によって死亡する女性の総数を上回る。激しい内戦に苦しむコンゴ民主共和国においても、女性であることは兵士であることよりも危険が伴う。女性は世界の労働の3分の2を担っているにもかかわらず、世界の総収入の僅か10%しか手にしておらず、生産手段の1%しか所有していない。英国議会ではつい最近まで、女性議員よりもデイヴィッドやニックという名前を持つ議員の方が多かった。

国際女性デー100周年を迎えるにあたり、皆さんにはぜひ立ち止まり、考えてもらいたい。昨年私がそうしたように。

昨年私は、ロンドンで行われたミレニアム・ブリッジのイベントに参加した。これは、世界中で2万人の女性が参加した、119のイベントの一環として行われたもので、女性の強さを見せる感動的なイベントであった。そこでは、平等、正義、平和を求めて立ち上がる多くの素晴らしい女性に出会った。しかし同時に私は、いかに多くのすばらしい女性たちがその場にいなかったかという事実にも驚いた。どうも、多くの人は、すでに男女平等は達成されたと思い込んでいるようだ。しかし、それは真実からは程遠い認識であると言わざるをえない。もちろん、1911年以来、多くの前進があった。しかし、道のりは長いのだ。私たちは私たちの娘たち、孫娘たち、その後に続く世代のために、この問題への取り組みを忍耐強く続ける必要がある。

私は、女性が団結することで、大きな力となりうるという強い信念を持つにいたった。そして、EQUALSという連合体が作られた。この連合体に参加するのは、Oxfam, ActionAid, Amnesty International, Care International UK, The Fawcett Society, Plan International, Save the Children, The White Ribbon Alliance For Safe Motherhood, Women's Aid and Women for Women Internationalなどの様々な市民社会組織。私たちは共に、平等に関する議論を再開させたいと考えている。国際女性デー100周年を、具体的で前向きな変革のための画期としたいのだ。

世界人口の半分が女性であるにもかかわらず、この間、女性の権利は「マイノリティが抱える課題」として扱われてきた。多くの若い女性たちは、「フェミニスト」という言葉に対し、自分たちの人生には関係がないものと見ているか、場合によってはそのように呼ばれることがスティグマであるかのように全力で回避しようとする。「ワキ毛の生えた男嫌いの女」という偏見と汚名を乗り越えるために、新しい世代が、フェミニズムという概念や、平等や反性差別に基づくその原則を改めて見つめなおし、自らのものとする必要がある。「フェミニズム」という言葉を、罵詈雑言として回避するのではなく、抱擁すべきなのだ。

アフリカのマラウイで、イギリスのマンチェスターで、女性たちは、多くの不正義に直面している。インドで、イリノイで、女性は女性であるというだけで暴力に晒されている。世界で極度の貧困の下に暮らす13億人の大多数を、女性が占めている。彼女たちの多くにとって、教育を受けるだけで大きな苦難を伴う。誰といつ結婚し、いつ子どもを産むかといった重要な決定も、彼女たち自身ではない別の誰かによって行われる。経済的自立や、自分の将来に関する発言権もない状況では、彼女たちが貧困の罠から脱出できる可能性はほぼ皆無といえる。

あなたが女性であっても男性であっても、この問題と無関係ではない。しかしだからこそ、あなたは解決を生みだす力にもなれる。世界中の女性たちは、何らかの形で不平等を経験している。あなたの友人、家族、同僚、もしくは隣人の女性を思い浮かべてみよう。もしくは、あなたが今日メールを送った相手、隣の車に乗っている女性でもいい。テレビで見た顔、ラジオで聞いた声。このうち何人が、今日一日の間に、何らかの虐待や差別の目に遭っているか、考えてみよう。

国際女性デーの100周年は、歴史上の通過点に過ぎない。ぜひこの瞬間を、意味のあるものにしよう。後世にわたって影響をもたらすような瞬間に。

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Equalsキャンペーンでマラウイを訪れた、アニー・レノックス ⒸAnette Kay/Oxfam

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