オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

パキスタン洪水から1ヶ月:危機は悪化、資金は不足

長期的な影響を回避するための復興計画が大至急必要です。

パキスタンでの洪水が災害の域に達してから1ヶ月、洪水による水面は上昇し続け、ここ数日では50万人が自宅からの避難を余儀なくされています。本日、国際協力機関オックスファムは、パキスタンの壊滅的な長期的影響を回避するため、ただちに復興への努力を始める必要があると警告しました。

オックスファムのパキスタンのカントリー・ディレクターであるネヴァ・カーンは次のように述べています:

「4週間が経過しましたが、私たちはいまだ緊急事態に対応し、清潔な水と衛生環境を必要な人々に届けようとしています。疫病の蔓延により、二次災害が引き起こされる危険性があります。」

「しかし同時に、国への長期的な影響を軽減するため、皆が時間に追われています。人口の3分の2は農業によって生活しています。土地がいまだ水面下にあったり、逃げざるをえなかったりするために、多くのパキスタンの農家が9月を回った直後に来る冬の作付けシーズンを逃すことになるという現実の危険に迫られています。」

「パキスタンの子どもたちは8月中旬には学校に戻るべきなのですが、7,000以上の学校が破壊・破損し、さらに5,000が一時的な避難所として使われている中で、彼らは数ヶ月にわたる教育の中断に直面しています。さらには清掃作業にも何ヶ月もかかるために、数百万人が一時的な避難所もしくは屋外で冬を過ごすことになるでしょう。」

オックスファムは国際社会およびパキスタン政府に対して、協働してただちに復興への努力を始めるよう促しています。米国は今週、早期復旧のために5千万ドルの支援を表明しましたが、学校や病院、道路、橋を再建するには数十億ドルが必要になると見込まれます。

オックスファムはまた、復興への努力は将来の危機によりよく対処できることを確実にするものでなければならないと述べています。ここ数年、2005年のカシミール地震、昨年半ばに起きたスワット渓谷からの300万人以上の大量避難民の発生など、パキスタンは数多くの緊急事態に見舞われています。

カーンは続けます:「この洪水は、地震や昨年の避難民危機よりも長期的にはるかに大きな影響を国全体に与えるでしょう。国を復興するプロセスはパキスタン人自身によって主導されなければなりません。しかし彼らは国際社会からの支援・援助を、今後何年にもわたって必要とするでしょう。」

「国際社会は2005年の地震に対して寛大に対応し、パキスタンの経済は程よく回復することができました。しかし今回の危機の影響を経済が吸収することははるかに困難なのではないかと恐れています。今こそ、必要となる長期的支援を提供できることを確実にするために、私たち皆が先のことを考え始める時です。」

カーンは続けます:「私たちは、注意深い計画と準備によって命を救うことができることを知っています。洪水は壊滅的なものではありましたが、死者数は今よりはるかに多くなっていた可能性がありました。いくつかの地域では、災害リスク削減戦略がこの数年にわたって適切に導入されてきました。早期警告システムが存在し、ボートが提供され、コミュニティの組織化が時間内に行われたことで数十万人の人々が救助されています。今後の課題は、国家としてこれをはるかに大規模に行うことを支援することです。」

「復興のプロセスが一晩にして実現することを期待してはいけません。世界でももっとも豊かな国である米国でも、ハリケーン・カトリーナによって引き起こされた破壊からゆるやかに復興するのに数年かかっているのです。」

【連絡先】
詳細をお知りになりたい方、インタビューは、こちらまでご連絡ください:
Louise Hancock on +92 (0) 308 555 9694 or lohancock@oxfam.org.uk
Tariq Malik, +92 (0) 308-5052976 or tariq.malik@oxfamnovib-pakistan.org

【編集者への注記】
パキスタンの緊急支援の資金需要と供給の間には深刻なギャップがいまだ残っています。現在、国際社会は9億ドルをアピールおよびその他の資金提供方法にてコミットしています。対照的に、2005年のカシミール地震の際には、最初の月だけで20億ドルがコミットされました。これは被災者一人当たり570ドルに相当します。

オックスファムとパートナー団体はパキスタンの4つの地区―カイバル・パクトゥンクワ州(旧北西辺境州)、シンド州、カシミール州、パンジャブ州で対応をしています。オックスファムは現在375,000人以上の人々を対象にした支援を実施しており、カイバル・パクトゥンクワ州、パンジャブ州およびシンド州の地区の迅速な救援活動を立ち上げました。私たちは支援規模を110万人まで拡大させる計画であり、また人々の生計を回復させるための活動を近々開始します。

オックスファムは1973年よりパキスタンで活動してきました。私たちは現地のパートナー団体の支援を通じて、また政府当局と協力して、貧困の中で暮らす人々の生活を改善し、また災害や紛争によって影響を受けた人々への人道支援を行っています。

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カテゴリ:プレスリリース
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