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かつてない飢餓の脅威に直面する世界、 G7は平和のために拠出と行動を

オックスファム・インターナショナルは、G7タオルミナ・サミットの開幕にあたり、以下のプレスリリースを発表しました。


2017年5月24日 イタリア・タオルミナ

オックスファムは、今週シチリア・タオルミナに集結するG7首脳が、飢餓との闘いに指導力を発揮し、悲劇的な飢餓・餓死を避けるために国連が求める緊急人道支援アピールの約半分の29億ドルを即時拠出することを求める。迅速かつ全面的な対応を怠るならば、この危機はコントロール不能のスパイラルに陥ることになる。

行動の遅れは人命の損失を伴う。

現在進行中の飢餓は南スーダンの一部で10万人に致命的な影響を与えており、イエメン、ソマリア、北東ナイジェリアへ拡大する恐れがある。この4カ国の広範囲に渡る飢餓は、まだ避けがたいという状況ではないが、強制力のある外交圧力によって飢餓の危機の発生を招く長期間の紛争を終らせるとともに、G7首脳は大規模な援助を投入する必要がある。

オックスファム・インターナショナルのウィニー・ビヤニマ事務局長は、「政治的な失敗がこれらの危機を招いたのであり、解決には政治的な指導力が必要だ。G7首脳は、根本的な原因に取り組むための緊急資金供与と明確な解決策なしにタオルミナを去るべきではなく、世界で最も権力をもつ指導者たちはこの悲劇を傍観することのないよう、今こそ行動するべきだ」と述べた。

「いま我々の世界は、前例のない4つの飢餓に直面している。もしG7首脳がこの4カ国のうち1カ国でも訪問したなら、多くの人びとにとっていかに生存が困難な状況になっているか、いかに多くの人びとが疾病と極度の飢餓による苦痛のうちに命を落としているかを目の当たりにするだろう」。

G7各国政府がこの4カ国への国連の緊急人道支援アピールに対する公正な拠出分担(フェア・シェア)を負担する場合、オックスファムの推計では全額のおよそ半分を占める計算になる。国連の4カ国向けの支援は現時点で必要額の30%しか集まっていない。

この4カ国向けに公正な分担割合で拠出を行っている国は、G7の中には1つもない。

食料安全保障・栄養へのG7コミットメント

2015年、G7は飢餓・栄養不良状態から5億人を救出するという誓約をしたが、この4カ国では未だに3,000万の人びとが深刻な飢餓に直面し、うち1,000万人が緊急事態の飢餓状態にある。深刻な食料不足に陥っている人口は過去2年間で約40%も増加していると推計される。G7首脳は飢餓と栄養不良へのコミットメントを維持し、さらに危機回避と長期的な支援ニースを低減する小規模農家のレジリエンス支援の重要性を認識するべきである。

紛争と飢餓

国連アピールへの拠出に加えて、G7首脳は紛争の即時停戦とインクルーシブな和平プロセスに向けた圧力を強化するべきである。これは、援助機関が支援を必要としている人びとに安全にアクセスできるようにするためでもある。紛争によって何百万もの人びとが住居と地域コミュニティを失い、生存領域、雇用、食料、市場などとの関係を失っている。

イエメンにおいては、G7諸国を含む複数の国が、戦時国際法に反して武器、軍需物資、軍装備品、技術、その他ロジスティクス上の、あるいは資金的な支援を行っている。南スーダンでは、紛争期間の3年間で350万もの人びとが難民となり、そのうち200万人は子どもである。ソマリアではまた、複数の武装集団による紛争への関与に加えて、アル・シャハブによってアクセスが制限された地域で依然として紛争状態にある。ナイジェリアの紛争は隣国のニジェール、チャド、カメルーンにも拡散しており、260万人もの人びとが避難を余儀なくされ、1,100万人への緊急支援が必要とされている。

飢えと飢餓は、気候変動、人の移動、格差を含む、より大きな課題への明白な兆候であり、これらを改善するのであればすべての課題に同時に取り組む必要がある。

気候変動

気候変動は遠く離れた危機ではなく、アフリカの角の各国とソマリアにおける人道支援を必要とする災害を悪化させている。もはや、このような規模で人びとが苦しんでいる事実以上に、G7首脳に対して気候変動へ対処するための行動を強く呼びかけるものはないだろう。G7各国はパリ協定の実施に向けたコミットメントを明確にするべきである。気候変動への行動に対して、もはや何の言い訳なしに、サミットは明確で強力な成果をもたらすことが不可欠である。

人の移動

G7首脳は、何千もの人びとが身の安全を求めて命を落としてきたシチリア島という象徴的な場所を会合の場所として選択したが、難民と瀕死の移民の苦難を見過ごし、移民と強制された避難の困難さを無視しようとするなら、それは許されることではない。裕福な国はこの問題に率先して取り組み、世界に対して好ましい指導力と思いやりを示し、移動下にある人びとの尊厳と人権を保護する具体的な政策について合意すべきである。

格差

毎晩、10人に一人が空腹のまま眠りに着く世界にあって、飢餓は格差の究極的な側面を映し出すものであり、格差が食料の不安定を助長する結果ともなっている。オックスファムは、G7首脳が2030アジェンダ・持続可能な開発目標(SDGs)へのコミットメントと整合する形で、この拡大する格差に取り組むことを完全に誓約する行動計画を策定するよう要請する。

以上

0524G7pressrelease_final.pdf

As world faces unprecedented famine threat G7 should pay up and push for peace https://www.oxfam.org/en/pressroom/pressreleases/2017-05-24/world-faces-unprecedented-famine-threat-g7-should-pay-and-push

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