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COP15: 失敗を回避するラストチャンス

コペンハーゲン: オックスファム・インターナショナル プレスリリース

COP15: 失敗を回避するラストチャンス

コペンハーゲンで行われている気候変動枠組み条約交渉の失敗を回避するために残された時間はわずかにあと2日。貧困国は弱い協定案に署名するつもりはなく、行き詰まっている交渉を前に進めるために、世界の指導者たちは資金と削減目標について大きな政治的決断を下さなければならない。
―― オックスファム・インターナショナルは本日、以上のような声明を発表しました。

2年前のバリ会議では期待を持たせる行動がとられましたが、それ以降先進国は一貫して、科学が要請する温室効果ガス排出量の急速な削減を行わず、貧困国が気候変動に取り組みために必要としている資金の提供についても拒んできました。

ジェレミー・ホッブス オックスファム・インターナショナル事務局長
「この会議について私たちはいかなる幻想も持つことはできません。私たちの手元にはまだ、壊滅的な気候変動を食い止め、世界で最も脆弱な状況に置かれた人々を守ることができるような合意案はないのです。この交渉は、先進国が2年前に提供を約束した、貧しい国々が温室効果ガス排出量を減らし、かつ気候変動に適応するための資金を出さなければ、失敗に終わります。貧困国はすでに、自らの責任を果たす準備があることを示しました。問われているのは、先進国が同様の意志を示すかどうかなのです。」

「先進国交渉団が首脳到着に向けて合意案作成に忙しくしていますが、それは行動に結び付くという幻想だけを持たせ、実態はほとんど何の中身も持たないものであり、まるで手品を見ているかのようです。しかし貧困国はすでに、『自殺行為につながる合意案には署名しない』ことを明言しており、騙されるようなことはないでしょう。」

「望ましい資金合意の構成要素はすべて交渉の俎上に上がっており、これ以上新しい構想やさらなる議論は必要ありません。世界の指導者たちは、公平で強力な合意とはどういうものかを知っているはずです。それを、あと2日で実現させなければなりません。」

責任転嫁をしても合意は成り立ちません。 気候変動を食い止める行動を求めて闘っている貧困国が、この交渉を決裂直前まで持ち込んだ先進国の犠牲になることは、許されません。

16日朝、2つの並行トラックにおける過去2年間の交渉の結果をまとめたものが発表されました。
そこには、以下のようにまだ溝が埋まっていない大きな穴がいくつか残されています。

●先進国(付属書1国)による温室効果ガス排出量削減目標は、やっと25%に向かって上昇して きていますが、その提案には多くの抜け穴があります。科学は先進国に対し、2020年までに 1990年レベルに対して40%以上の削減を求めています。
●これまでに表明されている年間100億ドルの気候変動対策資金は、途上国が必要とする資金に関して最も信頼できる試算がはじき出している、「緩和と適応にそれぞれ1000億ドルずつ」という金額に対して、ほんのわずかなものに過ぎません。2020年までに気候変動対策資金を年間2000億ドルにまで急速に増額させること、そしてこの資金は既存のODA公約(GNIの0.7%)に対して追加的に拠出されるという保証がなければなりません。
●効力の弱い報告と検証制度が提案されていますが、これでは確実性に欠けます。法的拘束力を伴った協定の枠組みで、強力な順守制度を設けるための政治決定が求められています。

記者の皆様へ:
各国の交渉方針をまとめた表を以下にご用意いたしました。
www.oxfam.org/state-of-play-cop15.pdf
世界各国からコペンハーゲンに集結しているオックスファムの気候変動問題の専門家が、政策内容は交渉の状況についてインタビューに対応させていただきます。

NGOの入場許可に関する制限強化について
国連気候変動交渉会場への独立オブザーバーの入場許可が、各国首脳の到着に合わせて厳しく制限されています。木曜日のセッション用に国連から配布された通行証の数は、先週の15,000に対してわずか1,000です。

メアリー・ロビンソン オックスファム・インターナショナル名誉総裁
「入場が許可されるオブザーバーの数が大きく制限され、またいくつかの団体は完全な入場拒否の待遇を受けている状況に対して、オックスファムは強く懸念しています。交渉が危機的状況に陥っている中、市民社会組織がしっかりと内情を知ることができ、政治的指導者たちに公平で野心的、かつ法的拘束力を持つ合意に達するよう圧力をかけ続けられるようにすることが重要です。」

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写真、動画、現地ストーリー:
http://www.divshare.com/folder/638368-9ba
よりダウンロードいただけます。

COP15におけるオックスファムの活動や資料:
http://www.oxfam.org/en/oxfam-in-copenhagen

オックスファムは、tcktcktckキャンペーンのメンバーです。tcktcktckは世界の環境や開発問題に携わるNGO、宗教者組織、若者グループ、労働組合からなる連合体で、コペンハーゲンでの国連気候変動会議(COP15)で公平で野心的な、拘束力を持った合意の妥結を求めています。(tck tck tck = 時計の針が進む音を表す)

(特活)オックスファム・ジャパンは、国際開発支援団体で、Oxfam International(本部:英国)の日本法人です。Oxfam Internationalは、世界に16の加盟団体を持ち、合計108カ国で現地の市民社会組織と協力しながら、貧困の下に暮らす人々の権利を実現するために活動しています。

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