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貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

【G20・シリア危機】 G20は違いを克服し、シリア・中東市民が求める和平の実現を

ロシア・サンクトペテルブルク
プレスリリース

【G20・シリア危機】G20は違いを克服し、シリア・中東市民が求める和平の実現を


過去70年以上に渡り、世界各地の紛争地で人道支援を行ってきた国際NGOオックスファムは、9月5日に始まるG20サミットを前に、G20の首脳がサミットの機会を活かし、シリア危機の政治的解決に向けた具体的取り組みを前に進めるよう、求めました。

オックスファムは、G20の首脳が和平のための貴重な機会を活かせるよう、サミットの公式アジェンダにシリア危機を加えることを求めています。この危機による死亡者はすでに10万人を超えており、近隣諸国に逃れた難民の数も200万に達しました。中東地域全体の安定も脅かされつつあります。

外国からの武器供与で紛争が激化し、軍事介入も議論されている中、このG20サミットはまたとないタイミングで開催されます。オックスファムは世界の指導者たち、中でもプーチン・ロシア大統領とオバマ・米大統領に対して、このサミットでは意見の相違を乗り越え、危機の政治的解決を見出すことを最優先するよう求めています。オックスファムはまた、シリア危機における現場の状況、人道問題の専門的知見から、現段階での軍事介入は紛争解決の助けにはならず、ただ人道危機を悪化させるだけだと警告を発してしています。

首脳たちがすべきことは、和平に向けたリップサービスではありません。意見の相違を乗り越え、真の協力を進める必要があります。この数カ月の間、シリアの人々は、ジュネーブで和平会議が開かれる可能性を聞かされ続けてきました。彼らが置かれた状況を大きく改善させる機会を手にしたG20の首脳たちには、和平交渉を実現させる責任があります。サンクトペテルブルクに世界の視線が注がれる中、世界の指導者たちが責務を果たすことができるのか、それともシリアの人々を失望させるのかが問われています

オックスファムは、人道支援の現場において、シリア危機の人道上の影響が日を追うごとに深刻化しつつあるのを目撃しています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、隣接国に流入した難民の数が200万を超えたと発表したばかりです。

この状況を受けて、中東19カ国のアラブ系市民社会組織265団体は今週、G20の首脳たちに書簡を送り、即時停戦とジュネーブ和平会議の開催を支援するよう、求めました。書簡では、G20諸国、とりわけ米ロ両国に対し、すべての紛争当事者に影響力を行使し、すべてのシリア人にとって公正で持続可能な和平を実現するための交渉につくよう促すよう、次のように求めています。

「今このチャンスを掴まなければなりません。シリアの人々はあまりにも長い間苦しみ続けてきました。アラブの声として、私たちはシリアの兄弟・姉妹と連帯します」

「私たちは国際社会に対し、とりわけ米ロ両国に対し、シリアと中東地域全体の和平実現に向けて強力な指導力を発揮するよう、強く求めます。」

危機による影響を受けた人の数が増え続ける一方、オックスファムを含む人道支援団体は、資金難に直面しています。国連は6月に過去最大の支援要請を発表しましたが、現在のところ41パーセントしか集まっていません。

オックスファムはG20に対し、危機の政治的解決の優先化に加え、人道支援への資金提供を拡大するよう、求めています。

この人道危機の規模はすでに過去最大となっています。和平の実現が一日先送りされるごとに、殺戮と苦しみが繰り返されているのです。すでに多くの国が人道支援資金を提供していますが、国民の半数以上が影響を受けるこの危機の規模に対しては、まだまだ不十分です。G20は、長期的支援、特に多くの難民を受け入れている近隣諸国への支援を拡大させる必要があります。

以上

注:

◆ シリア危機に関するインタビューを受け付けます。

◆ G20への共同書簡に署名したアラブ市民社会組織は、以下のとおりです。
 ・ Arab NGO Network for Development (ANND) (地域ネットワーク、レバノン)
 ・ Arab Coalition for Darfur (ACD) (地域ネットワーク、カイロ)
 ・ The non-violence network (17カ国ネットワーク、レバノン)
 ・ Arab Programme For Human Rights Activists (APHRA) (地域ネットワーク、カイロ)
 ・ Middle East non Violence and Democracy Network (MENAPPAC) (17カ国、レバノン)
 ・ Tadamoun Council (エジプト、カイロ)
 ・ Libyan Organisation for Human Rights (リビア、トリポリ)
 ・ Shams Centre- OPT (パレスチナ自治区、ラマラ)
 ・ Confederation of Civil Society organization (スーダン)
 ・ Arab Renaissance for Democracy and Development (ARRD) (ヨルダン、アンマン)
 ・ Civil rights Observation Centre (スーダン)
 ・ Arms Control Campaign (中東北アフリカ地域、レバノン)
 ・ Permanent Peace Movement (PPM) (レバノン)
 ・ Etana Relief organization (シリア、レバノン)
 ・ The Cairo Institute for Human Rights Studies (CIHRS) (カイロ)
 ・ The Arab Network for Human Rights Information (ANHRI) (地域ネットワーク、カイロ)
 ・ The Syrian Non-Violent Movement (シリア、ロンドン)

お問い合わせは、以下の連絡先までお願いいたします。
オックスファム・ジャパン アドボカシー・マネジャー
山田太雲 (9月7日までサンクトペテルブルグ)
Email: takumo@@oxfam.jp (@を一つにして送信してください)
電話: +7-981-852-0783 (ロシア国内からは8-981-852-0783)

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オックスファム・ジャパン: http://oxfam.jp/ 
オックスファム・インターナショナル: http://www.oxfam.org/

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