オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

世界の貧しい人びとを犠牲に、崩壊したG7合意

オックスファムは、G7タオルミナ・サミットの閉幕にあたり、以下のメディア・リアクションを発表しました。

2017年5月27日 イタリア・タオルミナ


G7サミット・コミュニケの発表を受け、オックスファムは、指導者たちは世界の最も貧しい人びとが直面する重要課題への取り組みを怠ったと指摘した。

オックスファム・イタリアのロベルト・バルビエリ事務局長は、「G7首脳は、我々の時代の最も重要な課題に背を向け、逃げ出したのも同然だ。昨今の残忍なテロ事件を考えれば、G7が安全保障にフォーカスしたことは理解できるが、だからといって飢餓への取り組みや移民問題を犠牲にして良いはずがない。トランプ大統領は、世界の最も貧しい何百万人もの人びとに影響を与える多くの重要課題についての合意を他の誰よりも妨害した張本人である。トランプ氏にとって、タオルミナ・サミットは単に外遊先の終点にすぎず、裕福な指導者クラブが依然として今日も妥当性のある存在であるかどうかという質問をはぐらかしに来ただけである」。

「一筋の希望は、気候変動についてだった。トランプ大統領は、他の世界が支持するパリ協定に米国は従わないという意向を示したが、それでも残りの6カ国が彼に立ち向かい、2015年の気候変動合意を実行に移すというコミットメントを再確認したことには、勇気付けられる。オックスファムは、各国が対話を継続し、米国が気候変動の現実を受け入れるよう、またパリ協定に残るよう説得することを要請する」。

「G7指導者たちは、4カ国(南スーダン、イエメン、ソマリア、ナイジェリア)で広範囲に渡って起こりつつある飢餓に直面する3,000万人に対して、十分な手をほとんど打たなかった。イタリア政府によって提案された食料安全保障に関するタオルミナ・イニシアティブが、他の指導者たちから十分な支持を得られなかったことは悲惨な出来事だった。G7諸国のどの国も援助の公正な拠出分担(フェア・シェア)を実行しなかったのは、指導力発揮の集団的失敗ともいえる。安全保障に関する多くの議論にもかかわらず、サミットは残忍な紛争を終らせる手段、すなわちグローバルな飢餓危機への対応に何の言及もしなかった」。

「人の移動については、多くの難民が命を落としているシチリアでサミットが行われたにもかかわらず、脆弱な立場に置かれた難民を保護する、あるいは難民・人の移動の根本的な原因を位置づける具体的な対応策を何も生み出さなかった。人の移動に関してG7がビジョンを提示し一定の成果を収めることを期待していたが、トランプ大統領や他の指導者たちは合意を阻むために行動した。その対価は何百万という避難民の家族が負うことになるだろう」。

「G7が格差は世界の大きな課題であるとの認識を示したことをオックスファムは歓迎する。しかし、今回のサミットでは格差に対処するために国内外で実施すべき具体的政策は示されなかった。G7サミットは、十分かつインクルーシブな行動計画がないままに、また、世界中に格差を拡散させる底辺への競争を助長し、人びとの信頼という基盤を台無しにしているという指導者自身の役割を十分自覚することもなしに、どのように最も貧しい人びとを支援しようというのだろうか」。

以上


0527G7mediareaction_final.pdf

コンタクト先 Attila Kulcsar attila.kulcsar@oxfam.org mobile: +44 7471 142974

G7 goes AWOL under pressure: consensus crumbles at the expense of the world's poorest people
https://www.oxfam.org/en/pressroom/reactions/g7-goes-awol-under-pressure-consensus-crumbles-expense-worlds-poorest-people

カテゴリ:プレスリリース
タグ:
国: