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国際開発援助交渉、最終局面へ

プレスリリース

国際開発援助交渉、最終局面へ

貧困国、コミットメントの維持を主張


2011年11月28日 韓国・釜山: 政府交渉担当者たちは29日からの「第4回援助効果ハイレベルフォーラム(HLF4)」最終成果文書の内容を詰めるべく、当地で徹夜の交渉を続けているが、先進及び新興ドナー国は、開発援助の貧困削減効果を上げるためのコミットメントの弱体化を図っている――国際開発支援団体オックスファムは、本日発表した声明でこう批判しました。


いわゆる『釜山成果文書(BOD)』に関する交渉は、経済協力開発機構(OECD)と韓国政府の主催によるHLF4の開催前に妥結する予定でしたが、初日にずれ込むことがほぼ確実になっています。HLF4には3000人を超える参加者が集まり、その中には、ヒラリー・クリントン米国務長官、ポール・カガメ ルワンダ共和国大統領、パン・ギムン国連事務総長などが含まれます。


グレゴリー・アダムズ(オックスファム スポークスパーソン)

「開発援助に関する途上国及び国民の発言権を拡大しようとする合意に対し、ドナー国は拒否の姿勢を示しています。貧困国及び貧困層の権利を成果文書に盛り込むことに反対しているのは、ドナーが自らの狭い自己利益を優先しているからにほかなりません」


「現在ドナーが提供する援助は、多くが不透明かつ予測困難で、ドナー国のモノ・サービスの購入にヒモ付きされています。市民社会が求めるより良い援助とは、資金の流れを追跡しやすく、受け取り側にとってアクセスしやすく、使い勝手の良い援助のことであり、そのような援助こそが、貧困との闘いに貢献することができます」


「しかし現在の交渉は、ドナーの『やりたい援助』主導の議論になってしまっており、世界の最も貧しい人々にとっての『必要な援助』の議論が置き去りにされています。そのような交渉の中で、貧困国政府は過去数年の取り組みの成果を守ろうと必死に頑張っていますが、ドナーはこれを無視しています」


「特にドナー側は、援助の透明性向上、ヒモ付き慣行廃止のためのアンタイド化、そして自らの援助改革の進捗を測るモニタリング制度に係るコミットメントを葬り去ろうとしています。これが通ってしまえば、貧しい国々や人々による貧困脱却の試みがより困難になってしまいます」


OECDの最新のモニタリング評価報告書によると、2005年のパリ会議で合意した援助改革のための13の指標のうち、この6年間で大きな前進を見たのはわずか一つに過ぎませんでした。


「開発援助はすでに多くの人を救っていますが、世界全体で今日極度の貧困に苦しむ人の数は14億人に上ります。ドナー側に求められるのは、過去の約束の忘却ではなく、援助の改善・改革への取り組みです。」




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