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ダーバン・プラットフォーム:世界は気温上昇4℃へ向けて無自覚に進む

プレスリリース

国連気候変動交渉に参加した交渉担当者たちは、最低限の内容についてどうにか合意をし、交渉の決裂をかろうじて回避しました。緑の気候基金は運営開始の目処がついたものの、具体的資金源は未定のままです。
4℃の気温上昇を回避するための道筋はどうにか残され、京都議定書の第二約束期間は設定されたものの、主要国による参加はありません。


「『炭素でも食べていればいい』これが、交渉担当者たちが、世界中で飢えに苦しむ人々に対して発した明確なメッセージです。ダーバンの成果は微々たるものです。各国政府は、排出量の大幅な削減ならびに緑の気候基金の資金の特定に早急に取り組まなければなりません。排出削減量の段階的増加を各国が速やかに進めなければ、気温上昇を
2℃未満に抑えるために必要な取り組みが10年止まってしまうことになりかねません。」
セリーヌ・シャベリアット(オックスファム・キャンペーン・アドボカシー・ディレクター)


EU、米国、ブラジル、南アフリカ、インド、そして中国を含む将来の枠組みの法的形式に関する議論では、共通の理解へ向けて、重要な進展が見られました。しかし、米国による数週間に及ぶ妨害の結果、緑の気候基金の具体的かつ確実な資金源を特定することはできず、将来的に大幅な削減目標の設定を確保することもできませんでした。ブラジル、南アフリカ、インド、中国は、EUならびに脆弱国と連携し、より大幅な排出削減をより早く実現するために野心的に尽力することも可能でした。


「ダーバン・プラットフォームは、大きな失望としかいいようがありません。しかし、この取り組みへの遅れは、米国、そしてカナダ、日本、オーストラリアなど、終始一貫して交渉の足を引っ張った国に明確な責任があります。」
セリーヌ・シャベリアット(オックスファム・キャンペーン・アドボカシー・ディレクター)


EUは、気候変動への国際的取り組みの基盤であり、アフリカ諸国の主要な要求であった京都議定書の第二約束期間への参加、という重要な一歩を踏み出しました。しかし、京都議定書のこの新たな約束期間の内容は、期待を下回り、その実効性が弱まるような抜け道を残すものとなりました。

野心的な合意を実現できなかったことは、世界中の貧しい人々にとって深刻な結果をもたらすでしょう。4℃の気温上昇は、さらなる貧困と飢餓を意味し、それは貧しい農家にとって壊滅的な打撃をとなりえます。

対策が取られなければ、アフリカの一部の農家は、自分たちの世代もしくは子どもたちの世代で、作物収穫量の半減を見る可能性があります。次の二十年で食料価格は二倍になる可能性があり、その増加の半分は気候変動に起因します。これは、世界の最も脆弱な立場にある人々に対して、気候変動から身を守るための具体的な支援を実施することをより一層死活的なものとします。


「緑の気候基金が実を結ばずに終わることがあってはなりません。各国政府は、金融取引に対する低率な課税や国際船舶による排出に対する炭素課金など、予測可能な相当規模の財源を直ちに特定する必要があります。」

「世界の貧しい人々の運命、そして自身の経済的将来を気にする人は、ダーバンにおいて各国政府が十分な対策を取らなかったことに対して怒りを覚えるべきです。しかし、怒りだけで気候変動を解決することはできません。より高い目標へ向かって前進し、必要な合意を成す機会はリオに残されています。そのような結果へ向けて交渉できないものは、会議に参加すべきでありません。」
セリーヌ・シャベリアット(オックスファム・キャンペーン・アドボカシー・ディレクター)

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