オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

バングラデシュ

バングラディッシュ・トウガラシ.jpg
©Abir Abdullah

バングラデシュは、1996年以降、経済成長率は5%から6%と高い水準を維持しています。しかし、平均余命、就学率、識字率や国内総生産によって計る、人々の生活や発展の度合いを示すHDI:人間開発指数をみると、187か国中146位と低位に位置しています(2013年国連開発計画)。また、国民の3人に1人以上が貧困状態にあります(2010年世界銀行)。
オックスファムが支援するガイバンハ県は、洪水により毎年深刻な被害を受け、毎年5月から10月の雨期になると、現地の人々は安定した仕事を得られず、食料も充分なく、一日に1度か2度の食事しか食べられていませんでした。

オックスファム・ジャパンの活動

中小企業支援プログラム :トウガラシの生産・販売

1.小規模会社の設立
収穫されたトウガラシの選別、在庫の管理や市場での販売を担う小規模な会社の設立を支援しました。この会社は農家や村のリーダーによって運営されています。

2.生産技術・施設の提供
トウガラシの生産量拡大のため、トウガラシの栽培技術や灌漑施設を提供しました。

3.現地でのネットワーク構築の支援
農家がトウガラシ生産に必要な資金を得て、投資できるよう、銀行とのネットワークをとりつぎ、融資を得られるよう支援しました。 トウガラシの販売のためのビジネスプランの作成や、農家で構成される会社と現地の加工業者の流通ネットワークの構築を支援しました。

4.女性の地位向上支援
女性の権利を向上させるため、現地パートナー団体と共同で、家庭内暴力の防止、家庭内で男性が女性を手助けすることや、女性が幼いうちに結婚することの危険性を伝えるためにワークショップを開催しました。
5.社会基盤を支えるインフラ整備
頻発する洪水に対応するため、家屋やトイレ、井戸を高所へ移動する補助をしました。 また、レスキューや捜索方法を学ぶ研修を実施し、村の災害マップを作成しました。

成果

1.栽培技術の研修や灌漑施設の整備により、農家のトウガラシの生産量が2倍に増加しました。

2.現地の加工業者に直接販売できるようになり、市場で負担させられていた費用や輸送費を50%削減することができ、収入が向上しました。その結果、一日3回の食事も摂れるようになりました。

3.ワークショップに参加した女性が自分に自信を持って生活を送れるようになり、女性の地位が向上しました。

4.災害マップの作成により、洪水による被害を受けやすい地域を把握し、被災した人々を迅速に救助できるようになりました。

5.防災研修を受け、村の人々の洪水対策に関する意識が向上し、食料備蓄庫を設置するようになるなど、自然災害に強い村に成長しました。

現地からの声

バングラディッシュ・研修.jpg村での洪水対策について自身の経験も交えて話すアミナ・ベガムさん(55歳)。 アミナさんは農家と村のリーダーで設立した会社の副代表を務めています。アミナさんは話の中で、洪水時は妊娠した女性や高齢者の安全を確保することを強調しました。また、緊急時のために日頃から家庭内で食料の備蓄を計画することを強く提案しました。

Oxfam today 活動情報(バングラデシュ)