オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

エチオピア

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植物油の原料となる種 ©Tom Pietrasik

エチオピアは国の人々の生活や発展度合いを示すHDI:人間開発指数が173位と世界の貧困国の一つに挙げられています(2013年国連開発計画)。 エチオピアでは農業は最も重要な生計手段として位置付けられていますが、低い生産性、コミュニティ間の連携の低さやインフラ設備の不備といった課題を抱えています。また、男女間の不平等は文化や社会面において深く根付いています。男女間の分業は厳格に定義されており、女性は家族が収入を得るための農作業や家庭内の家事労働の2つの負担を強いられています。加えて、女性の家庭内・コミュニティ内での意思決定に関われる機会は限られています。

オックスファム・ジャパンの活動


中小企業支援プログラム(EDP):植物油の生産・販売
中小企業支援プログラム(EDP):蜂蜜市場を通じての新規事業立ち上げ支援

中小企業プログラム(EDP):植物油の生産・販売

1.加工設備の提供
 食用の植物油を加工するための設備を、現地の農業組合が運営する小規模企業「Assosa Farmer's Enterprise」に提供しました。
2.品質管理や認証などのビジネス支援
 植物油の品質を管理し、販売のための商品ブランドの作成や、認証を得るためのプロセスを整備しました。
3.女性の地位向上
 ワークショップの開催を通して、組合での女性のリーダシップの向上を支援しました。
4.ネットワーク形成
 植物油の原材料となるゴマを生産する農家が組合への参加することで組織的に事業を起こす仕組みを作り、運営を補助しました。植物油の生産や販売に関わる様々な団体が加盟する協会への加入をサポートし、関係機関との調整をスムーズに行いました。また、国内の販売業者や輸出業者といった民間セクターとのネットワークづくりを支援しました。

成果

1.加工施設の設立により農業組合でゴマを油に加工し、製品化して近隣のマーケットへ植物油を販売できるようになりました。
2.事業地・アソッサ町の農業組合数が8から22に増加し、会員数も37%増加(合計で8200名に)
3.農業組合の女性の割合が6%から32%へ増加し、女性がリーダーシップを発揮できるようになりました。

現地からの声

OGB_61437_Credit_Tom Pietrasika.jpgBayush Kassanさん
「いつも同じ毎日を過ごしていました。毎日畑に働きにいきます。早朝から仕事を始め、畑を耕したり、草とりをしたり、種を播いたりしていました。畑には植物油にできる大豆、落花生やゴマ、食料としてトウモロコシやソルガム、モロコシを育てていました。 植物油として使える種を収穫した後は、アソッサ町にある市場まで歩いていき種を売っていました。種は地元の流通業者にわずかな値段で売っていました。私たち農家が一生懸命働いた成果としては公平には見えませんでした。私たちが市場で製品化された高い値段の油を買わなければいけない時はなおさらそう感じました。時には油が品不足で市場で手に入らないこともありました。 しかし、今では、種を油に加工する機械があるおかげで、油を生産することができます。種を油に加工することで、種の状態よりも高い値段で販売することができます。植物油はオックスファムの事業で設立された組合を通して販売しています。」


中小企業支援プログラム:蜂蜜市場を通じての新規事業立ち上げ支援

エチオピアで蜂蜜市場が成長していることを背景に、新たに養蜂箱などの道具の製造・販売を行いたいという、支援先の会社の要望に応え、オックスファムは新規事業立ち上げの支援を行っています。新しい養蜂箱の導入により生産性が400%も向上するほか、蜂蜜の品質も向上します。
オックスファムは、支援先の工場設備を整備するため、必要な土地を確保し、作業場の建築を開始しました。そして、作業に必要な設備の購入も支援しました。
地域の養蜂家、特に女性の養蜂家の社会的地位向上と経済的機会の創出を目的とし、地元の若者や女性の雇用を促進する採用プロセスや研修を導入しました。

成果

当初の計画よりも、土地や設備の購入に時間がかかりましたが、2013年に作業場の建築が完了しました。 会社では、工場の管理責任者などを新たに雇用し、雇用したスタッフに対する研修を実施しました。養蜂箱の試作品を販売することにも成功し、今後の顧客となる養蜂箱の買い手も特定しています。 工場建築以前から行っている、契約養蜂組合から蜂蜜を買い付けて販売するビジネスも順調で、昨年の売り上げは過去最高の約1,870万円を記録しました。

現地からの声

OGB_61395_Ethiopia Honey Farmers A 048-scrb.jpgアレギツ・アテンクトさん(22歳)。 製品開発・マーケティング協同組合が提供する研修で養蜂箱の組み立て方を学んでいます。
「私はアレギツ・アテンクト、22歳です。家族と一緒に暮らしています。組合のメンバーの人たちから、養蜂家になって他の若者と一緒に働き、人生を変えてみないかと誘われました。もちろん、イエスと答えました!今は、組合が必要な研修費用をすべて出してくれて、ここでトレーニングを受けています。私の家族は6つ以上の養蜂箱を持っています。一年に20キロ以上の蜂蜜を収穫し、協会に販売しています。私達は一年に販売する蜂蜜のキロ数に応じて会社の株を所有していて、配当金を毎年受け取っています。」 「研修をいくつか受けたら、養蜂家になることができ、自分の養蜂箱を持つことも出来ます。そうすれば、収入も安定し経済的に独立することができます。家族の負担にならずにすみ、好きな洋服や生活に必要な物も買うことができます。」

Oxfam today 活動情報(エチオピア)