オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

インド

インド洪水の様子
インド洪水の様子

人口12億人という巨大な国内市場を有する経済成長著しいインド。過去20年間で、多くの貧困層が中産階級になった一方で、今でに4.5億人あまりが1日1.25ドル以下で暮らす絶対貧困層として取り残されており国内の貧富の格差は広がるばかりです。また、とりわけ女性の間で非識字率が未だに高く、国連の統計によれば世界中で読み書きのできない人の3人に1人がインドの人びとです。

オックスファムの活動内容


インド洪水災害支援

2014年9月3日にインド北部のジャンムー・カシミールを襲った豪雨により、大規模な洪水が発生しました。4日以上振り続けた雨で、11月11日現在、2,500以上の村が被災し、300人以上が死亡しました。200万人が被災した推測されていますが、正式な人数は確認されていません。9月で既に55万人が自宅から避難しており、避難者は今後増え続ける見込みです。冬の到来とともに被災地での家屋の修復が緊急に必要とされており、また寒さから引き起こされる病気や、今後数ヶ月にわたる食料不足や食品の高騰も危惧されます。この他、建物の瓦礫や動物の死骸の流出を原因とする水に関連する病気の危険性も出ています。既に医療キャンプからは病人の報告も出ています。また、使用可能なトイレの不足など、女性の安全や衛生に関する問題は、特に若年女性を脆弱にしており、妊娠中の女性にとっての医療サービスも大きな問題になっています。

オックスファムは57,000人の被災者を支援することを目標にしています。

オックスファムキットのバケツ ・カシミールにおいて、7,131世帯に支援を届けました。

・ジャンムーとカシミールで合計159,443個、スリナガルで153,520個の塩素タブレットを配布しました。

・南部のカシミールでは、太陽ランプ519個、バケツ7,320個、衛生キット3,644個、緊急避難用具3,625を配布しました。また、115世帯に1万ルピーを支給しました。今後はスリナガルと南カシミールで、合計300世帯に資金の提供をする予定です。

・南部のカシミールでは、送水ポンプの塩素消毒をして安全な水の供給をし、トイレの設置や水質試験による支援をしています。

・スリナガルでは、シェルター、コミュニテイー用の水フィルター、貯水タンク、浄水施設、トイレを設置したほか、1,264個の衛生キットや2,616個のバケツの配布、飲料水の提供を行い、人々にとって健康で清潔な環境づくりをしています。また、深刻な被害を受けた43世帯にそれぞれ1万ルピー(約1万9千円)を支給しました。

・スリナガル周辺地域において2つの水没した病院で60,000リットルの貯水タンクを消毒し、また、自治体と協力して居住地域での残骸の清掃と死骸の処分をしています。

洪水に負けない村づくり

インドで最も貧しいビハール州北部では、河川が網目のように走り、毎年のように洪水が村々を襲います。また、気候変動により、作物の収穫高が落ち込み、農村部は大きな打撃を受けています。
インド防災.JPG オックスファムは、パートナー団体と共に、洪水と気候変動に強い村づくりのための支援を行っています。
・災害への備え:防災訓練、備蓄食料庫の建設・整備、住民の手によるハザードマップ作成
・気候変動への適応:コメ・麦の農法改善、多様な作物の導入、有機肥料作り
・村の組織強化:村落開発委員会の強化、新たなグループ作り(女性互助グループ、子ども応急処置・衛生チーム:写真上、若者によるレスキューチーム等)

山岳部の村の貧困と闘う

オックスファム・ジャパンはヒマラヤの北西部、ウッタラーカンド州でのプロジェクトを支援しています。その地域のほとんどは丘陵地で、農業を行う上で使用できる土地が限られている厳しい土地です。全人口850万人のうち約300万人の人々が国の定める貧困状態の下で生活しています。

山村に住む人々は、ほぼ自給自足の生活を行っています。 コミュニティの存続は天然資源の利用と農業のみにかかっているといえます。村には農業以外の生活手段はわずかしかないため、特に男性を中心に出稼ぎをする人がとても多いです。

男性の出稼ぎ、厳しい地形によるアクセスの困難さ、家畜の飼料や燃料など森の天然資源の枯渇は、女性の生活を困難にしています。女性の健康状態がこの状況をさらに悪化させています。

このプロジェクトでは、150以上の村を支援しており、生活の向上や天然資源の管理に重点を置いています。女性はプロジェクトの受益者であるだけでなく、重要なアクターとされています。