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8/25(金)開催:「世界各国の格差への取組み」有識者意見交換会を開催

世界各国の格差への取組みを評価・検討する
「格差縮小コミットメント指数」国内発表へ向けて有識者意見交換会を開催

オックスファム・ジャパンは、8月25日(金)、「格差縮小コミットメント指数(Commitment to Reducing Inequality Index: CRI Index)」の国内発表へ向けて、日本政府の格差の取り組みの現状とランキングにおける評価を検討するための専門家による意見交換会を実施しました。

参加メンバー (敬称略)
井手英策(慶應義塾大学経済学部教授)
高端正幸(埼玉大学人文社会科学研究科准教授)
古市将人(帝京大学経済学部講師)
大西連(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長)

<モデレーター> 森下麻衣子(アドボカシー・マネージャー 兼 事務局次長)
<記録> 高木晶弘(政策アドバイザー)

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オックスファムは、格差に関する新たな取り組みの一環として、本年7月にニューヨークで開催された持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(HLPF)に合わせ、「格差縮小コミットメント指数」(Commitment to Reducing Inequality Index(CRI Index))」とその指数による154カ国のランキングを示した新たな報告書を発表しました。

このCRI指数は、各国政府の格差への取り組みをその政策から評価することを試みるもので、精査の対象となるのは、これまでのオックスファムの格差対策への提言に倣う3分野です。
1)財政支出(教育・保健・社会的保護分野への支出割合など)
2)税制(税構造の累進性など)
3)労働政策(労働者の権利を守るための法整備など)

CRI指数の目的は、格差の現状や実態に光をあて、課題を認識することから、格差縮小のための具体的な政策の検討へ議論の軸足を移していくことにあります。

こうした指数は、グローバルな相対評価を可能にする一方で、対象となるすべての国で入手できるデータに基づかざるを得ず、評価対象としたいすべての項目を対象とできない難しさがあります。また、各国の社会的・文化的文脈を捉え、もしくは、今日までの傾向を理解するためのものではありません。

以上を踏まえた上で、日本の格差への取り組みの現状と傾向について、CRI指数ランキングから見えてくること、見えてこないことを、検討、整理することを目的に有識者意見交換会を開催しました。日本国内における格差への取組みに関連して精力的に活動されている慶応義塾大学の井手英作氏を筆頭に、財政、社会学などに関する専門的な見地より参加メンバーの方々にご意見いただきました。

持続可能な開発目標(SDGs)でも取り組むべき課題として位置づけられている格差・不平等の問題(目標10)。日本国内の格差への取組みが求められていると同時に、途上国の格差の課題についても無関係ではありません。日本政府が実施する公的援助(ODA)や海外展開する日本企業が行う民間投資に果たせる役割、そして求められる責任があります。こうした議論の確認や整理も必要です。

今回の意見交換会などで検討された内容については、今秋、ブリーフィング・ペーパーの形でまとめ、CRI指数の日本での紹介とともに、公開シンポジウムなどの場で発表していく予定です。ぜひご注目ください。

活動:調査提言(アドボカシー)
分野:MDGs/SDGs/ポスト2015 ,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC) ,報告書・提言書 ,格差・不平等
国: