オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

OECD-DACハイレベル会合:開発援助は人々のために

10月30日〜31日にかけてOECD-DACの第51回ハイレベル会合がパリにて開催され、開発援助のあり方や定義の見直しが議論されました。オックスファム・インターナショナル事務局長のウィニー・ビヤニマも参加しました。

今回のハイレベル会合では、貧困削減と持続可能な開発において開発援助の果たす重要性が確認されました。このことは歓迎すべきことです。一方で、昨今は、途上国への民間投資を後押しするためにODAが活用される動きなどが顕著です。今回のハイレベル会合でも、ODAの定義を拡大し、民間資金を活用するツールなどを「開発援助」として認めるべきだとの意見も聞かれました。

貧困削減において民間資金が重要な役割を果たしうることは明らかです。しかし、すべての民間投資が必ずしも貧しい人々に裨益するとは限りません。先進国政府の役割として求められているのは、企業がビジネスを行う上で、人権と環境を尊重するためのルール作りと環境を整えることです。また、開発援助であるからには、先進国の商業的利益の追求が優先されるあまり、貧しい人々の生活が犠牲になるようなことがあってはなりません。援助がそれをもっとも必要とする人々に届くようにするための、より明確なルールこそが必要です。

こうしたルール作りは、途上国政府と市民社会とともに議論を進めることが最善です。パリ会合では、市民社会の参加が実現し、こうした課題への取り組みがインクルーシブ(包摂的)である必要性がコミュニケなどで確認されました。開発援助は、貧しい人々の生活がよりよくするためのものです。開発援助の本来の目的を見失わない形で議論が今後も進められることを期待します。

<参考リンク>
・OECD-DAC 第51回ハイレベル会合コミュニケ
http://www.oecd.org/dac/DAC-HLM-2017-Communique.pdf

以下、オックスファムの関連する提言書や報告書をご紹介します。

・オックスファム・ジャパン ディスカッションペーパー(日本語)
SDGs時代を迎えた日本のODAとその課題 / 2017年3月

・オックスファム提言書「ODAにおける民間資金の取り扱いについて」(英語)
Recommendations on the Development Assistance Committee's Approach to Incorporating Private Sector Instruments in ODA / JULY 2017

・オックスファム ブリーフィングペーパー 「開発のための民間資金のブレンディング」(英語)
Private Finance Blending for Development - Risks and Opportunities / FEBRUARY 2017

活動:調査提言(アドボカシー)
分野:MDGs/SDGs/ポスト2015 ,ODAと開発資金 ,報告書・提言書
国: