オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

マラケシュ会議開幕:気候資金の現状と課題

気候変動に取り組むための新たな枠組みである「パリ協定」から一年
最も脆弱な人々は必要な財政支援を未だ受けられず

現在モロッコで開催されている、国連気候変動枠組条約締約国会議(UNFCCC)に先駆けてオックスファムは、途上国が気候変動対策を実施するために必要となる気候資金の現状と課題を明らかにした報告書を発表しました。

最新報告書(The Climate Finance Shadow Report 2016)では、発展途上国が気候変動に対処するための得た支援の実質的な総額は、先進国による申告を何百億ドルも下回ることを指摘しています。

先進国の報告によれば410億ドルが気候資金として拠出されていますが、その内容を精査すると110億ドル〜210億ドル程度です。そのうち、途上国が気候変動の影響に適応するための資金は、40億〜80億ドルに過ぎず、必要とされている資金を大幅に下回っています。また、気候資金全額のうち、世界で最も貧しく、気候変動に対して脆弱な48カ国の後発開発途上国に対して拠出された気候資金は87億ドルに過ぎないことも明らかになりました。

オックスファムが行った試算は、先進国による報告とは大きくことなる結果を提示するものになっています。その原因として、気候資金の定義が明らかでないこと、何をどのように気候資金として計上し、報告基準とするかに関する合意がないゆえ、各国は独自の基準で報告を行っていることが挙げられます。国際的に合意された国連気候変動枠組条約の元で途上国は、気候変動対策のための資金援助を受けることが約束されました。しかし、途上国は、深刻に必要としている支援、本来受け取る権利のある支援を受けとれていない恐れがあります。

オックスファムは、支援国とマラケシュでの会議で主要な役割を担っている国々に対して、次のことを要請します。

1. 途上国、特に後発開発国の適応策のための気候資金を増加するよう努めること
2. 途上国政府とも協働し、援助を最も必要とする人々に資金がいきわたるように努めること
3. 気候資金の定義と計上の基準を明らかにし、資金がどこに充てられているのかがより明らかになるような仕組みづくりに努める

(1)1000 億ドルの気候資金動員の合意へ向けて:現状と課題(日本語)
(2)COP22と今後への提言(日本語)
(3)報告書本文 Cimate Finance Shadow Report(英語)

活動:調査提言(アドボカシー)
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