オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

シリア危機:レバノンに逃れたシリア難民の生計調査報告

11月18日現在、シリアでは10万人以上の人々が亡くなり、220万人が難民として周辺国に逃れています。緊急支援の現場では、早急に必要とされる水、食料や衛生キットの配布だけでなく、現地の人々の生活再建のため、就労支援も重要です。

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オックスファムはBRIC(Beirut Research and Innovation Centre)と共同で、「レバノンに暮らすシリア難民の生計調査:Survey on the livelihoods of Syrian refugees in Lebanon」として調査報告書をまとめました。本報告書によると、多くの難民が経済的な問題を抱えており、大人は雇用の機会を失い、子どもは教育機会を失うことが懸念される状況にあることがわかりました。また、多大な経済負担から借金を抱え、借金を返せないためにさらなる貧困に陥るという負の連鎖に陥っていることも明らかになりました。
詳しくはこちらのプレスリリースをご覧下さい。

経済的負担、失われる教育機会
21歳のハディール・ジャサムは、2年前に家族と共にレバノンへ逃れてきました。避難前、彼女はシリアで大学に通っていましたが、今は以前の生活に戻ることが絶望的になっています。彼女は現在、教員アシスタントとして、毎月200ドルの収入を得て、13人の家族を養う稼ぎ手となっています。
「大学に戻るにはお金が必要ですが、レバノンでの生活はシリアでの生活に比べずっと高いです。もし、私が大学に戻るのであれば、私たち家族には生きていくためのお金が無くなってしまいます。」

少ない雇用機会
オックスファムのスタッフで、シリアでの人道支援を率いるナイジェル ・ティミンズは、「シリアからの難民は、雇用や住居を得るための戦いに日々直面しています。このような終わりのない戦いは、人々の希望を打ち砕いてしまいます。あらゆる雇用が絶望的な状況にあるシリア難民の人々と、難民の増加によって労働から締め出され、貧困状態にあると感じているレバノン人との間で激しい競争となっています。農業のような季節的な仕事は、冬期にはなくなってしまうため、状況は更に悪化しています。」と現状を語ります。

負の連鎖を断ち切るための支援
現在オックスファムは、レバノン政府や他の援助機関と密接に連携し、シリア難民と脆弱な状況にあるレバノンの人々のために、潜在的な生計手段の調査を行っています。この調査の結果を踏まえ、今後、緊急雇用支援、職業訓練、就職斡旋、コミュニティの組織化などの支援を実施していくことで、シリア難民の経済状況の改善と尊厳の回復を図っていきます。

◆「レバノンに暮らすシリア難民の生計調査:Survey on the livelihoods of Syrian refugees in Lebanon」報告書(英語)は、こちらからダウンロードできます。
http://www.oxfam.org/en/policy/survey-livelihoods-syrian-refugees-lebanon

◆シリア危機への緊急人道支援にご協力をお願いいたします。
オックスファムが支援のために必要としている額は4890万ドル(約47億円:1ドル=97円換算)。
2013年10月現在までに、そのうちの58%が集まりましたが、まだまだ資金が不足しています。
必要としている人々に支援を届けるために、皆さまのご協力をお願いします。
ご寄付について詳しくはこちらからご覧ください。

活動:緊急人道支援
分野:
国:シリア