オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

シリア難民を襲う寒さと嵐

Oriol 1.jpgレバノン北部のチェッカで、冷たい雨が薄いテントから漏れ、荒れ狂う風が仮設の住居を揺らしているなか、母親に身を寄せる6歳のラネームは眠れずにいます。大きな嵐がこの地域を襲い、ラネームのような多数のシリア難民に更なる困窮を与えています。

メディアによる報道によると、この嵐で既に4人の難民が犠牲になりました。幼いラネームや他の難民は寒さから身を守ることができません。シリアからの難民のアイマンはオックスファムに、「私たちの子どもたちはみんな病気です。寒さは耐え難いけど、彼らを暖かく保ってあげる方法がありません。」と語りました。

レバノンの沿岸地域は、波やうなるような風に見舞われています。深い雪が難民の住居を覆い、道路は遮断されて難民の居住区域は孤立しています。緊急医療へのアクセスもありません。


Oriol 2.jpg過酷な天候が、ヨルダンで最大の8万人が暮らすザータリ難民キャンプを襲いました。男性たちがテントと住居の上から雪をかき集めるなか、子どもたちは、プラスチック製の夏用の靴で、氷の水たまりの間を飛び跳ねています。アブ・アイマンは、「私たちはキャラバンを必要としています。もうテントに住むことはできません。」と語りました。




Oriol 4.jpgオックスファムは、数週間前にレバノンでプラスチックシートやバウチャー(商品引換券)を配布し、冬に向けた準備を始めました。またザータリでは、テントが浸水されるのを避けるためにテントの周りに溝を掘りました。他の援助機関との緊密な連携で避難計画も作成されました。しかし、嵐が続くなか、難民は食料と水と避難所を深刻に必要としています。

レバノンとヨルダンの両国において、シリア難民が寒い天候のなか暖を保てるように支援を増加しています。私たちはレバノンの現地のパートナー団体と協力し、難民が損傷したテントをプラスチックシートを使って再構築することができるように支援を行い、また、難民が基本的なニーズを満たすことができるように、石鹸やおむつや生理用ナプキンを含む衛生キットを配布しています。ヨルダンでは、最も差し迫っている水と衛生のニーズに対応する予定です。

ヨルダンで四度目の冬に直面するラネームや他の人々には、この支援はとても役に立っています。しかし、この残酷な紛争にはまだ終わりは見えず、周辺国の政府によるシリアの難民に対しての国境閉鎖が増えている現在、ラネームは母親に身を寄せ、この冬の嵐が過ぎることを祈る以外に選択はありません。

活動:緊急人道支援
分野:水と衛生
国:シリア