オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

バヌアツのサイクロン被害と防災:国連防災世界会議で、各国は明確な数値目標や資金拠出について合意すべき


2015年3月13日、南太平洋のバヌアツは、大型のサイクロン「パム」に見舞われ、多大な被害を受けました。現地にいるオックスファムのスタッフのコリンによれば、首都のポートビラでは、家屋の90%が被害を受け、ほぼ全ての学校が壊れており、避難所には水もトイレも十分にないとのことです。


20150315 Vanuatu02 credit Isso Nihmei 350.org.jpg
               写真:バヌアツの状況 ©350.org


オックスファムは、バヌアツにおける人道支援に関わるNGOのネットワーク「バヌアツ人道チーム」の調整役を担っています。オックスファムは、当面はバヌアツの人々――とりわけ、自宅が倒壊するなどした人々――に避難場所や安全な水、衛生用品などを提供することを優先しています。また、バヌアツは約80の島々から成るため、現地のオックスファム・スタッフは、小さな島々の被害状況を把握しようとしています。


20150315 OAU aid_Credit Jennifer Worthington01.jpg
     写真:バヌアツへのオックスファムの緊急人道支援物資 ©Jennifer Worthington


3月14日から18日まで仙台で開催されている第3回国連防災世界会議に参加しているオックスファムのスタッフも、連日夜遅くまで、オーストラリア、ニュージーランド、バヌアツ、ニューヨークなどのスタッフと調整を続けています。しかし、仙台のオックスファム・チームは、この会議で合意される予定の「ポスト2015年防災枠組」をめぐる交渉状況について、懸念しています。現在のところ、野心的で明確な数値目標や、防災のための資金拠出に関する明確なコミットメントが、この文書に盛り込まれる可能性が低いためです。

莫大な資金を費やして日本で巨大な会議を開催し、防災のために各国が行うべき行動について話し合っても、明確な数値目標や、その目標を達成するための資金を先進国が提供するという確約が合意に盛り込まれないのであれば、防災のための実際の負担は、バヌアツのような国の貧しい人々の肩にのしかかる結果になりかねません。会議に出席している各国政府関係者は、この会議をお祭り騒ぎと空約束の場にしないよう、具体的で明確な約束に合意すべきです。


20150316 Carlos.JPG
   写真:仙台からニュージーランドと調整しているオックスファムのスタッフのカルロス


注) 2015年3月16日現在、援助の実施は、オックスファム・オーストラリアが、オックスファム・ニュージーランドと協力しつつ行っています。オックスファム・ジャパンは、仙台のオックスファム・チームの調整をしながら、各国のオックスファムとともに、情報収集につとめています。

活動:緊急人道支援 ,調査提言(アドボカシー)
分野:防災
国: