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貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

シリア危機:ザータリ難民キャンプの全世帯に十分で良質な水供給を

シリア危機が長引くなか、オックスファムは、シリア危機によって被害を受けた約150万人の人々に緊急人道支援を提供してきました(これまでの支援については、こちらをご覧ください)。

それと同時に、シリアから多くの人々が逃れてきているヨルダンにおいて、オックスファムなどの支援組織は、難民キャンプの人々のニーズを充足しつつ、限られた水資源といったヨルダンの環境に適した水供給システムを構築すべく、ヨルダン政府と調整・検討を重ねてきました。

そして今、オックスファムは、シリアからヨルダンに逃れた難民が滞在する主要キャンプの一つであるザータリ難民キャンプで、新しい水供給ネットワークの設計を主導しています。

現在、ザータリ難民キャンプでの水供給はトラックでの輸送に頼っていますが、この方法はコストが高く、供給までの過程で失われる水の量が多いなどの問題があります。

今回の水供給ネットワーク・プロジェクトの第1期(2015年9月まで)には、ザータリ難民キャンプの全ての区画において、ボーリング孔からタンクに水を送るシステムが構築される予定です。そして、プロジェクトの第2期(2016年3月まで)に、水供給ネットワークを完成させることが期待されています。難民キャンプに水供給のネットワークを作れば、長期的には援助組織のコストを抑えることができ、なおかつ供給する水の質と量を管理することができます。

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写真:ザータリ難民キャンプの水質を調査しているハルドゥーン・ナーセル。彼は、オックスファムの「キャッシュ・フォー・ワーク(Cash for Work)」プログラムによる支援を受けて、この調査に従事しています。© Pablo Tosco/Oxfam

この新しいネットワークによって、質の良い十分な量の水がザータリ難民キャンプの全世帯に供給されることが期待されています。現時点で、ザータリ難民キャンプで暮らしている人の数は約85,000人ですが、新しい水供給ネットワークは、1日1人あたり35リットルの水を100,000人に供給できる設計になっているため、これから難民の数が増えたとしても対応できる見込みです。

もちろん、ザータリ難民キャンプは、シリアからの難民が故郷などに戻る時が来るまでの、一時的なキャンプに過ぎません。しかし、それまでの間、彼らが生きるために必要な水へのアクセスを確保する必要があります。オックスファムは、他の援助組織と協力して、ザータリ難民キャンプに水タンクや良質な水を届けるべく協力しています。新しい水供給ネットワークが完成すれば、清潔で安全な水を効率的・低コストかつ環境に配慮した形で難民に届けることができるようになります。

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写真:ザータリ難民キャンプの3つ目のボーリング孔の開設リボンを切るヨルダン政府関係者 © Khalid Said/Oxfam

この水供給ネットワークの管理は、長期的にはヨルダン政府に引き継ぐ予定です。また、オックスファムは、この水供給システムに対する地域の人々のオーナーシップを高めるために、コミュニティでボランティアを募る予定です。

難民を受け入れているヨルダンへの負荷が少ない形で、現地の人々のオーナーシップを確保しつつ効率的・効果的に支援を提供するために、今後もオックスファムは、必要な支援やその方法について分析し、実施していきます。

オックスファム・ジャパンでは、シリア危機に対する緊急人道支援のための寄付を募っています。ご協力いただけるかたは、クレジットカードあるいは郵便局(ゆうちょ銀行)での払込にて、ご寄付いただけましたら幸いです。

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活動:緊急人道支援
分野:水と衛生 ,紛争と平和
国: