オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

6月20日、世界難民の日を前に:シリア危機への支援と第三国定住を

明日6月20日は、世界難民の日です。
この日を前に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、2014年末の時点の難民や国内避難民の数が、全世界で約5950万人にのぼり、その20パーセントがシリア出身者であったことを発表しました(こちらを参照:英語

91432scr_web.jpg

写真:ヨルダンのザータリ難民キャンプで暮らす、シリア出身の男性(中央)とその家族。2015年2月撮影。 ©Pablo Tosco/Oxfam

この約5950万人という数字は、UNHCRの記録上最も多い人数です。例えば、世界の難民や国内避難民などの数は、2005年末には約3750万人であり、2011年末には4250万人でした。さらに、2013年末から1年間で、世界の難民や国内避難民などの数は約830万人も増加しています。1年のうちにこれほど数が増えたことも、UNHCRの記録上初めてです。これに対して、2014年に故郷に帰還できた難民の数は、それまでの31年間のうちで最も少なく、約12万6800人にとどまりました。

2011年以降に難民や国内避難民が急激に増えたのは、シリアおよびその周辺地域の武力紛争が主な要因です。2014年末の時点で、シリアの国内避難民は約760万人、シリアからの難民は約388万人でした。

2013年9月の時点を振り返れば、シリアからの難民の数は約200万人でした。2015年6月現在、この数は約400万人に近づいています(こちらを参照:英語)。そして、現在もシリア危機の解決の見通しは立っておらず、難民の数は今後も増加することが考えられます。

シリア周辺のトルコやレバノン、ヨルダンなどでは、シリアからの難民が極度に集中し、社会的・経済的な問題が生じています。そして、これらの国は、シリアからの人々の入国を制限しつつあり、時には強制的にシリアに送還する場合もあります。これらの国に逃れて難民キャンプで暮らしたりキャンプ以外の地域に住んだりしている人々も、雇用機会が非常に限られ、医療や教育を十分に受けることができず、支援物資も不足するなかでの生活を強いられています。

91613scr_web.jpg

写真:シリアの首都ダマスカスから逃れ、家族とともにアンマンのアパートで暮らすイマッド(中央男性:仮名)。アンマンで暮らし始めた当初は、仕立屋として不法に働いて家族の生活を支えていたが、ヨルダン政府の規制が厳しくなり、職を失った。2015年3月撮影 ©Khalid Said/Oxfam

過酷な環境での生活が続くにつれて、シリア出身の難民のなかには、第三国(とりわけヨーロッパ諸国)への定住を希望する声も高まっています。彼らのなかには、地中海を渡ってヨーロッパ諸国に逃れようとして、危険な船旅の途中で命を落とす人々もいます。

オックスファムは、シリア危機によって被害を受けた約150万人の人々に緊急人道支援を提供してきました。それとともに、オックスファムは、1951年の「難民の地位に関する条約」の締約国となっている裕福な国々に対して、シリアからの難民の5パーセントを受け入れるよう求めています。

⇒オックスファムによるこれまでの支援については、こちらをご覧ください
⇒現在、多くのシリア難民が暮らすヨルダンのザータリ難民キャンプでは、オックスファムを中心とした支援組織によって、水供給ネットワークが構築されています。詳しくは、こちらをご覧ください

オックスファム・ジャパンでは、シリア危機による被害を受けた人々への緊急人道支援のために寄付を募っています。ご協力いただけるかたは、クレジットカードあるいは郵便局(ゆうちょ銀行)での払込にて、ご寄付いただけましたら幸いです。

【ご寄付の方法】
◆クレジットカードによるご寄付
こちらのリンクより、クレジットカードでご寄付いただけます。
*ご寄付の種類は「シリア危機緊急人道支援」をお選びください。
◆郵便局(ゆうちょ銀行)からのご寄付
払い込み用紙に下記をご記入の上、窓口でお支払いください。
口座番号:00140-6-53804
口座名:OxfamJapan
*通信欄に「シリア危機」とご明記ください。
*領収書がご入用の方は、通信欄に「領収書必要」とご記入ください。

活動:緊急人道支援
分野:紛争と平和
国:シリア