オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、
貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。

シリア難民への支援プロジェクト:支援対象世帯の選びかた

オックスファム・ジャパンは、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成のもとで、ヨルダンのオックスファム・オフィスと連携して、ヨルダンのバルカ県やザルカ県の貧困地域などに住むシリア難民や貧困層のヨルダンの人々への支援を始めました。具体的には、20ヨルダンディナール(2015年6月25日現在のレートで約3500円)相当の衛生用品の商品引換券を配布し、石鹸やオムツなど、それぞれの世帯に必要な衛生用品を購入してもらいます(プロジェクトの概要は、こちらのページをご覧ください)。現在、ポリシー・オフィサーの夏木碧が、6月30日から7月15 日までヨルダンに出張し、事業の進捗状況の確認や現地スタッフとの調整を行っています。

このプロジェクトでは、支援対象地域での地道な作業の大部分を、ヨルダン人スタッフが担っています。例えば、支援対象地域の人たちに関するデータを集めて支援対象世帯を選ぶ作業をしているのは、約20人の若いヨルダン人「ボランティア」(1日2600円くらいの日当が支払われる)と、彼らを束ねる多くのヨルダン人スタッフです(過去の記事は、こちらをご覧ください)。

Osama Alshamilih.JPG
写真:「ボランティア」を訓練・統括して、支援対象地の人々のデータを収集・管理しているオサマ・アルシャマイラ(Osama Alshamilih)。

オックスファムが、衛生支援プロジェクトの支援対象世帯を決めるために使っている基準(各世帯の「脆弱性」を算出する基準)は、UNHCRなどが使っている脆弱性評価フレームワーク(Vulnerability Assessment Framework: VAF)をベースにしながら、今回のプロジェクトのためにオックスファムが独自に作った基準です。そして、このプロジェクトのためには、支援対象地の各世帯に関する情報を、各ボランティアが専用の携帯電話を通じてネット登録し、それを分析するシステムを使っています。そのうえで、各世帯の様々な状況を数値化して統合し、一定の合計点数をクリアした(脆弱性が高い)世帯に対して支援を行うことにしています。また、衛生支援プロジェクトは、対象の60パーセントをシリア人、40パーセントをヨルダン人にする予定ですが、シリア人とヨルダン人で少しだけ異なる基準をあてはめています。

バルカ県とザルカ県の1000世帯を超える世帯の情報を収集して統合し、オックスファム独自の「脆弱性」評価システムをもとに分析した結果、支援対象にする世帯は既に特定されました。各世帯を訪問するときに、家に女性しかいない時は女性ボランティアが訪問し、家の男性と二人きりになる状況には男性ボランティアが対応しています。暑い季節に入ったヨルダンで、気の遠くなるような大変な作業を行ってくれたボランティアとスタッフ。現在のところ、何事もなくスムーズに進んだ場合は、ラマダン明けの7月末に衛生用品引換券が配布される見通しです。


********************
オックスファム・ジャパンでは、シリア危機による被害を受けた人々への緊急人道支援のために寄付を募っています。ご協力いただけるかたは、クレジットカードあるいは郵便局(ゆうちょ銀行)での払込にて、ご寄付いただけましたら幸いです。

【ご寄付の方法】
◆クレジットカードによるご寄付
*ご寄付の種類は「シリア危機緊急人道支援」をお選びください。
◆郵便局(ゆうちょ銀行)からのご寄付
払い込み用紙に下記をご記入の上、窓口でお支払いください。
口座番号:00140-6-53804
口座名:OxfamJapan
*通信欄に「シリア危機」とご明記ください。
*領収書がご入用の方は、通信欄に「領収書必要」とご記入ください。

活動:緊急人道支援
分野:水と衛生 ,紛争と平和
国:シリア