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OXFAM TODAY 活動情報

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世銀IMF年次総会:活動報告とオックスファム報告書

オックスファム報告書:国際通貨基金(IMF)の格差解消に向けた取り組みは不十分

10月13日~15日、米国のワシントンDCにて世銀・IMF年次総会が開催されています。IMFは、近年、格差に関する発信を積極的に行っており、格差に関する国際的な議論の重要な一旦を担っています。オックスファムは、世銀IMF年次総会に先駆けて、IMFが実施する財政政策に関するアドバイザリー事業の中で、どれだけ格差対策として有効な内容を取り入れているかを調査した報告書を発表しました。

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また、オックスファム・インターナショナル事務局長のウィニー・ビヤニマが「私たちは、どれだけの格差を許容するのか?(原題:How Much Inequality Can We Live With?)」と題する基調講演を行い、その様子は、SNS等で広く発信されました。講演の様子は、以下よりご覧いただけます。



ブリーフィングペーパー
「IMFに寄せられる大いなる期待:その格差取り組みの実態
(Great Expectations - Is the IMF turning words into action on inequality?)」

IMFは、毎年、加盟国と協議を行い、経済・財政政策に関するアドバイスを提供しています。IMFは2015年からこの業務において格差問題を考慮するパイロットプログラムを始めましたが、オックスファムが調査した結果、格差解消に向けたアドバイスが不十分であることが明らかになりました。

2017年10月10日公開のオックスファム報告書「IMFに寄せられる大いなる期待~その格差取り組みの実態」では、入手可能な18か国の報告書のうち15か国(日本は含まれていない)のものを取り上げ、格差対策として有効だと考えられる社会的保護分野への財政支出・税制・労働政策について、どのようなアドバイザリーがなされているかを分析検討しました。

その結果、労働政策に関する言及は一部の国で見られたものの、格差の解消に向けた包括的なアドバイスは行われていない実態が明らかになりました。このような実態を受けて、オックスファムはIMFに対して、大企業や富裕層への課税強化やSDGsに基づいた社会保障サービスの充実等をIMFのアドバイスに含めるよう提言しています。

IMFは経済危機に陥った国にとって最後の貸し手となるため、経済が脆弱な国々にとって、IMFによるアドバイスの影響力は特に大きいものです。IMFが自身の業務において格差を考慮する方向を表明したことは歓迎できるものの、残念ながら実際のところは私たちの「期待」とはまだまだ乖離しているようです。

オックスファムは、格差は、不可避的な事象ではなく、政策選択の結果によるものだと考えます。IMFには、携わる全ての事業において、格差対策が主流化されるよう、更なる取り組みを期待します。

報告書本文はこちら(英語)
オックスファム・ブリーフィングペーパー「IMFに寄せられる大いなる期待:その格差取り組みの実態」
Oxfam Briefing Paper "Great Expectations - Is the IMF turning words into action on inequality?" OCTOBER 2017

PHOTO: Nabil Ahmed / Oxfam

活動:調査提言(アドボカシー)
分野:世界銀行/IMF ,報告書・提言書 ,格差・不平等
国: